サッカー以外
Vo.2



 その“李先生”は授業以外には、職員室に残ることなく終われば帰宅するという。生徒との交流が殆どない人で、興味を持った僕たちは「どこに住んでるのか後をつけようか!」と田舎の寮生活で娯楽もない僕たちは冷やかしで後をつけました。暫く歩くと専門学校から徒歩20分位のところに【甲賀駅】があり、その近くで先生が家に入って行き「何や〜結構近いところに住んでるやな〜」と時間をつぶすことを出来なかった僕たちは帰ることにしました。そして1週間後の韓国語の授業で李先生に「この前尾行したんやで〜〜」と話すと、少し困った顔で「今日残って」と言われました。そして授業が終わるとパソコンルームに呼ばれて話をしました。普段は淡々と授業をする先生が「サッカー楽しいか?」と初めて授業以外の話をしました。「まぁ〜まぁ〜やなぁ〜」と答えると「君たちは守るものがあるか?」と突然聞かれ「???」と意味が解らない僕たちは無言でいると「男はな〜自分と自分の愛する家族位は守れないとだめだ」と言いました。そこですかさず「先生は韓国で“マーシャルアーツ”の講師をしていてここの専門学校で部活を作りたいんやけど入らないか?」と言われました。サッカー部に所属していた僕たちは「無理や〜」と言うと「サッカーも続けながらやとしたらどうですか?」と言われました。僕たちは興味本位で「それやったら良いで〜」と軽はずみに返事をすると李先生は「ありがとう。理事長に頼んでみる」と言って握手をしました。つづく